「田舎に住みたいですか?」

2013/01/07

昔から人が定住する場所は漁や交易・信仰や政治など、人が集まる明確な動機がありました。
魚が取れなくなったら人が移住してムラは廃れます。
交易の中心が変われば人が移住して町は廃れます。
封建体制下では住む場所が固定されていましたが、近代以降またお金さえあれば一応は居住移転の自由が与えられています。
時代が変わろうと、開拓民だろうと、そこに住めば仕事がある(食べていける)という明確な動機は、何千年も変わっていなかったのだと思います。
道路や線路や街という動機を先に作ってしまった所に人が集まったのも同じこと。
皆が集まる動機が単純で一致していたから、人が集中し町も豊かになっていきました。
今は情報が集まる場所に人が集まるといった感じなんでしょうか。
そのように何千年も続いてきた人が集まる自然な動機。
ところが、
おそらく、
人類史上初めての、
「(わざわざ不便な)田舎に住みたい。」という動機。
それぞれ自分の価値観の中で、自分の住みたいところで暮らす事が豊かなこと。
僕たちは今まで人が集まる事が前提だった宅配、通信インフラ、税金による住民サービスを享受してきました。
自ら進んで田舎暮らしをする人たちを余すところ無くフォローできる企業は多くありません。
局地的に集中してフォローできる企業も多くはありません。
プロダクトデザインも同じ課題を抱えていますね。