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2013/02/4

「学び方の学び方」

この半年でいろんな学生達と触れ合う機会があったので、僕が思う学校や仕事での学び方と、
そして、10歳年下の人たちが僕達の時とどんな意識の変化があるのか、感じたことを残します。
仕事を覚える事は、よく守破離に例えて書かれます。
僕も幼稚園の時から8年くらい合気道をしていたので、馴染みのある使いやすい言葉。
離を目標にするとして、守破離を離から逆算してみたいと思います。
離 自立
・今までの自分の経験則や人の考え方にとらわれない。
・自分の仕事の進め方、考え方を見つけてそれを磨く。
・その後の人生を決定づける目標を見つけてそこに進む。
破 実践
・基礎の思考の過程が分かることで、他の人の思考が理解できる。
・他の人の仕事の進め方を尊重できるようになる。
・自分の仕事の目的の、その先の目的も理解できる。
・他人や本から学んだ過程が理解でき、自分の仕事に取り入れて実践できる。
守 型をなぞる
・問答無用で仕事の進め方を教えられたとおり実践する。
・実践を通じて教えられた事が何故そうなのかを理解する。
・何のためにこの仕事をするのかを理解する。
・与えられた仕事の目的を理解する。
守破離に例えると、する→できる→で初めて進む、という過程になることが分かります。
何や、結局全部学びやん、と突っ込みたくなりますね。
ですが要する時間に長短の差はあれど、実際そうなのです。
となると学校って何をするところかというと、それは「学び方を学ぶ」ところ。
普通に考えたら、「問答無用で教えられたとおりに実践する」なんて、「する」ではなく「させられる」です。
ですが、そうではなく「させられる」を「する」に思考を変えないと、離にも破にも到達できません。
与えられた課題に対する自分の目標を達成「する」ために、見て聞いて触って動く事で「する」事の大事さが分かるのです。
おまけ
意識の変化について感じていることは、何となくですが、
10年前はまだ上記のような考え方が通用していて、仕事で何かを学んで身に付けるということが普通の考え方でした。
今の学生に何故それが薄れているかというと、一言で言うと「型」が崩壊しているから。
例えば、
この会社に入ってこれを身につけたい、というこれ「型」。
この人の元で学んで将来あれになりたい、というあれ「型」。
たくさんお給料を貰ってあんな生活がしたい、というあんな「型」。
国とか、社会とか、企業とか、先人の作ってきた型・ビジョン・体制が初めから無いものになっています。
体制に嘆く唄も反発する唄もありません。
これは誰が悪いという話ではなく、年長が年下の世代に示せていないだけで、僕達ももう示す側の歳なんだなーと実感しています。
いつの時代も若者は若者で考えているのです。