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2013/04/1

「実体をつかめ」

大げさなタイトルですが、何てことはありません。
何ヶ月か前の事。
Wimaxを契約した時のキャンペーンでAmazonのkindleをもらいました。
ラッキーです。
ただでさえ買った本がすぐ届く便利なAmazon。
それ以上にKindleは、スマートフォンやPCで購入すると買ってすぐ自動でデバイスにダウンロードされる、簡単で便利な優れもの。
買った本や読んでいる本もフォルダを分けする等、画面上で簡単にできます。
ところが使い始めて1ヶ月、2ヶ月経つと、読む本の数が格段に減っている事に気付きました。
読み進めてもほとんど頭に入っていないのです。
パソコンで見る記事なんて普段から見慣れているのに不思議なものです。
例えば途中から読み始める時に、前回読んだ内容を忘れてしまっているので行ったり来たりしてしまう、何回このページを読むんだと自分に問いかける日々。
例えば本を同時に読み進める時も、今自分がどんな本を読んでいるのか画面を開いてみないと分からない。
冊子だったら今どこを読んでいるのか、どの辺りに知りたい情報があるのか、手の感覚で分かります。
どれだけの本を同時読みしているのかも、本を積んで置いておけばすぐに分かります。
書籍は実体のある冊子に活字という情報が入って書籍になる。
情報からは実体が想像しにくいという事でしょうか。
何も電子書籍の批判がしたい訳ではなく、他にも似た経験がある事を思い出しました。
コンピューターを使い始めた時の事。
毎晩泣きそうになりながら手描きのレンダリングや図面の課題をこなしていました。
それがコンピューターが多少使えるようになり、短時間に仕上げられるようになってくると、手描きの技術なんて要らなくなります。
クリック一つで簡単に形状も変えられるし、実際に見たことが無い素材でも一瞬で材質表現の設定ができます。
しかし、実際にそれ通りに作った試作品などを見ると想像とのギャップが大きく、結局目視で修正していました。
また、こんな事だってあります。
仕事の確認やミーティング議事等のメール連絡が多くて悩まされる。
誰でも経験がある事かと思います。
メールは添削が簡単なので短時間で整理された文章にでき、思いついた時にすぐ送る事もできます。
丁寧で読みやすい文章で送られてくると、書いた人の性格が伺えるなと思いきや、実際会ってみると想像の真反対でがっかりするような人も中にはいます。
そう、僕の事です。
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