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2013/06/10

「自己紹介の作法」

プロダクトデザインをしていると誰でも経験している事だと思いますが、初めて会う人に自分の仕事内容を説明する時、いつも困ります。
例えばどんな物をデザインしているのですか?かと聞かれても、「あらゆる物」とはおこがましくてとても言えません。
周りを見渡して「例えば、、」と適当なものを見つけて例に出すような流れになることもしばしば。
大抵の場合、こんなものにデザインが介在してるのかと思われるので、そこからまた説明が必要になったりします。
昔は僕もそうでしたが、誰も近所の文房具屋さんで売っている100円のボールペンをデザイナーがデザインしてるなんて思いません。
板前です!みたいに、簡単に言えたらいいのにな、と常々思っています。
そんなやりとりが段々と億劫になってきて、自己紹介するときに濁すことが増えてきています。
しかし英会話のレッスンを受け始めてから、必ず自己紹介を求められるようになりました。
名前や年齢、趣味、どんな仕事をしているのか。
初対面の相手にちゃんと自分の事を知ってもらい、そして相手の事も知り、するといきなりフレンドリーな空気が充満します。
しかも次からは愛称で呼び合うという、さすが欧米スタイル。
しかしそんな事、英会話でなくても当たり前の事なのに、さぼっていたなーと反省していました。
そんな気持ちの日々の中、先日東京からの出張帰りに新幹線こだまを使いました。
4時間くらいなので200~300ページ程度の本ならいっきに読めるので、最近は帰りにこだまを使うことが増えました。
(まあ、チケットの値段が安いことが一番の理由なのですが。)
3時間半くらいで本を読み終えてしまい、時間を持て余していたら、たぶん同じパターンで時間を持て余していた横の席の方が話しかけてきました。
軽い雑談をしていると、その方の友人もインテリアライフスタイルに出展していたそう。
僕もその展示会に行っていたので、これは自分の仕事の説明ができるチャンス。
初対面の方に、自分の仕事の説明ができました!
新幹線でそんな話などした事が無いので、若干気分も高揚気味。
駅に着いて棚の荷物を取ってあげたり乏しいサービス精神も存分に発揮し、意気揚々と「ではまた」と別れて岐路に着くと、重大な事に気が付きました。
自分の名前も、相手の名前も伝え合っていなかったのです。
全く反省が生きていないこんな顛末を,英語ではどう言うのでしょうか。
ところで、英語の自己紹介で僕の場合、What do you do ?と聞かれたら、
I’m an industrial designer. (I work for myself,I have my own business.)
と答えるのですが、今のところ英語圏の人達は、Industrial designerがどんな仕事なのか分かっているようです。
For example, what kind of design is it? みたいなことを聞かれます。
予備知識を持ってもらえていると、だいぶ気が楽ですね。
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