「それを言葉に出して聞くのは結構恥ずかしい」

2013/10/07

先日、取材というか、ただの見学で神戸ザックさんに行ってきました。
ホームページが良い感じですね。
何でそんな所に行ったかというと、だいぶ前に何かのフリーペーパーで見たことがきっかけでした。
それを見た時に見学したい欲が出てきて、見学させてくださいと連絡したら、軽くいいよって言われた、ただそれだけのご縁でした。
長田の駅からほど近い工房は、こんな所にあるのかと思うほど普通のマンション。
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ホームページといい、工房といい、一貫したものを感じます。
ドアを開けたら雑然と商品ともサンプルとも分からない鞄が並べられていました。
言葉は悪いですが、カオス状態。
そこで商品も購入できるので是非皆さん行ってみてください。
電話でも見学でも、代表の星加さんという方が応対してくれました。
40年もリュック?ザック?を作り続けているそうです。
最初は頑固親父の職人さんかと思いきや、1個質問すると10個帰ってくるようなお話好きでハキハキと喋る方で驚きました。
次から次に聞いてもいない事までお話頂き、とても面白い時間を過ごせました。
僕は鞄については詳しくありませんが、話を聞いていて凄いなと思ったことは、作られている鞄の全ての仕様に理由があることでした。
「そうせざるを得なかった」理由は一つも無く、「なぜそう作ったか」の理由が全てにあることです。
僕達も物づくりに携わる端くれとして、製品が作られていく背景にはネガティブな要素が含まれる事があるのはよく分かっています。
本当はこうしたいけど、(コストとか材料調達とか対象ユーザーの好みとか)理由があり、こういうデザインにしている、というような事です。
でも星加さんが作っている物には、全て自分の意志が込められていたのです。
一応僕もこの業界に10年いる事になりますが、そこまでの物を作れているのかなと思い返すきっかけを頂きました。
今はもう仕事を断り減らしているそうですが、40年続けてきた凄みを感じます。
話を聞いていて、いつ聞こうかなと思っていましたが、結局聞けませんでした。
貴方にとってプロフェッショナルとは? 
って聞きたかったな~  帰りの電車でそう思いました。
生で見た気分です。
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修理中らしい大昔のカバン