モノについて

2015/06/29

    とあるミーティングで日本人は物を擬人化するという話をしました。大昔の日本では、モノという言葉は霊魂を意味したといいます。そのモノが身の回りのあらゆる何かに宿るとも考えられていて、それから漢字が伝来した時に物という字にあてられ、いつからか今の「物」の意味になったのだと思います。

        また、属人器という概念も日本と朝鮮半島の食文化だそうです。道具や工具においても属人器があり、ずっと同じものを使い続けて段々馴染んでくるような事なのだと思います。確かにずっと自分が使い続けている物には何か宿っているような、相棒のように愛着が湧く感じがします。

            日本人がよく物を擬人化するという性質はその辺りのメンタリティーが絡んでいるのではないでしょうか。

                欧米ではデザインにエレガンス性を重視しますが、日本ではたくさん欧米のものが入って来ているとはいえ、やはり独特な感覚で受け入れています。

                  僕はまだ愛着に対して答えを出せていませんが、デザインを表情で例える事があるように、表層的な部分でも精神的な部分でも、これから特に再考すべき重要な要素だと思います。

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                      ちなみにこれは先日のイベントで制作したお猪口と徳利です。
                      陶器と硝子の徳利、木のお猪口、全て手作りだったのでそれぞれ微妙に形状が違い、組み合わせによって全く表情が変わってしまうのでとても苦労しました。