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2017/01/12

就職センターはじめました

 
週に一度、大学で3年生を教えています。
 
週に一度ですので、学生と深く接する時間はありませんが、
年が明け、茶髪だった学生が黒髪になりはじめると、
ああ、今年も就職活動が始まったんだなぁ、と実感します。
  
 
毎年何人かは軽く相談に乗り、毎年同じようなことを
ブログに書いているような気がします。

既に目標が決まっている人もいれば、
やりたいことがあるけれどどうして良いかわからない人、
そもそも何がしたいのか分からない人、
などいろんな人がいます。
 
4年生も半ばになると、ゆっくり自分と向き合う時間がありませんので、
3年生のうちに自分について整理すると、後が楽です。
あまり難しく考えず、以下の3つの項目だけ書き出すのが良いと思います。
 
  
・出来ること
・やりたいこと
・やらなければいけないこと
 

これらはこう置き換えることできます。
 
・出来ること=現状
・やりたいこと=目標
・やらなければいけないこと=課題
 
学校で習うことと似ていますね。
  
 
 
ぼんやりとでも、自分の事を分かっていれば良いのですが、
悩んでいる人ほど整理ができていません。
 
 
そうなってしまうと、やっていることの方向性がどっちに向いているかを考えず、
目の前のことだけをして、結果的に足踏みしていた時間だけが残ります。
  

 
 
 
・出来ること 
書き出す内容は人に見せるものではないので、
出来る=得意 と、ハードルを上げて考えず、
やっていて苦にならないこと と考えるのが良いです。

これを理解していれば、やりたい事が特に思い当たらない場合でも、
強化していくと、得意分野と言えるようになります。

個人的には、得意分野がデザインの仕事に当てはまらなければ
違う職種に行くほうが良いと考えています。
 
 
 
・やりたい事
夢や目標などとたいそうに考えず、「それを仕事にする」というつもりで書きます。
目的意識がつくからです。
 
 

・やらなければいけないこと
上記2つが書けたら、いくつか書けるかもしれませんが、
学校の中にいたら中々分かりません。
 
企業や事務所のインターン受け入れ先を探してください。
自分の足りない部分の把握や、スキルアップに最も有効なことが
今よりレベルの高い所で経験を積むことです。
双方にとって、これ以上良い方法はありません。
 
 

ここまで書けたら、ポートフォリオもだいぶ整理されますね。
次は行きたい会社や事務所が求めている人材や能力を分析・推察して
見せる相手ごとに内容や順番を変えてみてください。

 

 
 
  
と、理屈はそんなところですが、
経験上、もっと良い方法が2つあります。
 
 
・プロの、10歳前後年上の人に相談する
5歳でも20歳でもなく、10歳前後です。
10歳くらい年上の経験者であれば、ある程度キャリアを持っているので、
現場の活きた意見を聞けたり、紹介できる人脈や徳を持っていたり、
相談する側の世界が広がります。
5歳上ではそこまでをまだ持ち合わせておらず、20歳上だと年の差がありすぎて
念仏のように聞こえます。
 
  

・学校に頼らない
学校の就職センターに来る求人が希望通りのものばかりとは限りません。
大手企業は不可能ですが、自分で気になる所を探してコンタクトをとると、
5軒に1軒は何かしらの返事をくれます。
メールでは代表者まで届かない事もありますので、手紙だと尚良いです。
 

ちなみにうちでは、ほとんどが外国の学生からの問い合わせです。
今まで日本の学生からの問い合わせは覚えている限り1件だけ。
(魅力が無いという事も考えられますが)
 
どちらの方法もそれほどコストはかかりません。
必要なものは一時の思い切りだけ。
 
聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥と言いますね。
逃げるは恥で役に立ちません。この場合。