昨年から神戸のKIITOFOUND MUJI 神戸のゼミに参加していました。
3月末までリサーチしたモノゴトの展示をしています。
参加者は夜などに集まり、リサーチ発表などを通じて、最初はぼんやりしていた神戸像を時間をかけて解きほぐしていったような取り組みでした。
参加者は地元の人だけでなく、僕のような県外の人や関東その他の地方出身の人がいて、外から見た神戸と、地元の人の神戸の印象が違っているのが印象的でした。
僕も神戸といえば地震、お洒落な服屋、中華街くらいの印象しかなく、神戸市があんなに大きいという所から驚きでした。
最初はインターネットなどで歴史や名所などを調べるところから始めるのですが、点が線にならず、リサーチのため実際に神戸市のいろいろな町に行ってフィールドワークしていくと、地域によってかなり違うことを知らされます。
しかし大阪から電車で30分もあれば行ける所に全然知らない生活習慣があります。
勝手な考えですが、日本人なら全員「神戸」という地名は知っているくらい有名だと思うのです。
普段の生活でもいろんな情報が手に入るのに、こんなに近いのに、表の顔しか知る事がありません。
本当に知りたいと思ったら、行かないとだめだと思いました。
展示はそういった泥臭い感は無くスッキリと厳かで、ステキな冊子ももらえます。
ということで是非。
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神埼さん画像借りました。


先日とても面白い本に出会いました。
工場は生きている
阪神大震災から復興した阪神間の企業を対象にした、神戸新聞の記者さんの丁寧な取材とイラストレーターの味のある挿絵。
活字も多い本ですが、絵本のような感覚で見入ってしまいました。
僕もたまに工場を見学させて頂くことがあります。
とても大きな工場から数人で運営されている小さな工場。
チャレンジ精神のある工場だったりや保守的な工場だったり。
一括りに工場と言っても、人と同様に千差万別です。
テレビで見るような、自分達の技術で何を作るかという未来の問題だけでなく、今日一日で何個製造できるか、1個を何円で作れるか、何個不良品が出るかなどの日々の生産も死活問題だったりします。
その中でも一番大切だと感じたことは、そこで人が働いているという事です。
もし自分が何かの工場を持っていて、大きな仕事を受注して効率よく回す必要が出てきた時。
効率という視点で、自分以外を全て機械化していく事が最良の方法だという事もあると思います。
ですが、それは面白い仕事と言えるのかなと想像したら、たぶん全くやり甲斐を感じないのではないでしょうか。
怒られるかもしれませんが、仕事のために人がいるんじゃなくて、人の為に仕事があるんだと思います。
この本のタイトルもそんな思いで付けられたのかなと思いました。
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6月の前半は東京・大阪でいろいろな見本市がありました。
そこでは以前にデザインした製品がやっと完成品に近い状態で並んでいて、そんな会場で目の当たりにする瞬間はいつもドキドキします。
以前と言っても、もう半年以上も前のこと。
実際には起ち上げから発売まで一年近くかかった事になります。
デザインが決まった後も設計面の細かな微調整に何ヶ月か掛かり、開発に入ってもサンプルをチェックして使い勝手の具合や、色の具合を何度も調整したりで数ヶ月。
それからやっとパッケージなどの印刷物に進みます。
ごくごく一般的な製品開発の流れなのですが、最初にデザインを考えた時からこれだけ時間が開くと、段々もっとこうしておけば、ああしてば良かったという欲が出てきます。
当たり前の事ですが、金型を作ってしまったら変更は効きませんし、開発が動き出してからの変更は相当な労力が必要です。
(身を持って経験済み)
昔であれば毎年モデルチェンジやマイナーチェンジをするのが普通だったので、次に挽回すれば良いという見方もあったようですが、今はよっぽど生命線の商品で無い限り、中々そんなことはありません。
売れなければ簡単に廃盤にもなります。
今はベストしか望まれていないのです。
デザインを提案する側の僕達も、当たり前のように10時間かかることを8時間の時間で完成させるのではなく、
3時間のスピードで完成させて(その間もやり直しはありますが)、
悩む時間を増やしたほうがかえって良い仕事になります。
仕事の速さは締切を早めることではなく、自分にも相手にも自由な時間を与えるだと思います。
というような納期について話でした。
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プロダクトデザインをしていると誰でも経験している事だと思いますが、初めて会う人に自分の仕事内容を説明する時、いつも困ります。
例えばどんな物をデザインしているのですか?かと聞かれても、「あらゆる物」とはおこがましくてとても言えません。
周りを見渡して「例えば、、」と適当なものを見つけて例に出すような流れになることもしばしば。
大抵の場合、こんなものにデザインが介在してるのかと思われるので、そこからまた説明が必要になったりします。
昔は僕もそうでしたが、誰も近所の文房具屋さんで売っている100円のボールペンをデザイナーがデザインしてるなんて思いません。
板前です!みたいに、簡単に言えたらいいのにな、と常々思っています。
そんなやりとりが段々と億劫になってきて、自己紹介するときに濁すことが増えてきています。
しかし英会話のレッスンを受け始めてから、必ず自己紹介を求められるようになりました。
名前や年齢、趣味、どんな仕事をしているのか。
初対面の相手にちゃんと自分の事を知ってもらい、そして相手の事も知り、するといきなりフレンドリーな空気が充満します。
しかも次からは愛称で呼び合うという、さすが欧米スタイル。
しかしそんな事、英会話でなくても当たり前の事なのに、さぼっていたなーと反省していました。
そんな気持ちの日々の中、先日東京からの出張帰りに新幹線こだまを使いました。
4時間くらいなので200~300ページ程度の本ならいっきに読めるので、最近は帰りにこだまを使うことが増えました。
(まあ、チケットの値段が安いことが一番の理由なのですが。)
3時間半くらいで本を読み終えてしまい、時間を持て余していたら、たぶん同じパターンで時間を持て余していた横の席の方が話しかけてきました。
軽い雑談をしていると、その方の友人もインテリアライフスタイルに出展していたそう。
僕もその展示会に行っていたので、これは自分の仕事の説明ができるチャンス。
初対面の方に、自分の仕事の説明ができました!
新幹線でそんな話などした事が無いので、若干気分も高揚気味。
駅に着いて棚の荷物を取ってあげたり乏しいサービス精神も存分に発揮し、意気揚々と「ではまた」と別れて岐路に着くと、重大な事に気が付きました。
自分の名前も、相手の名前も伝え合っていなかったのです。
全く反省が生きていないこんな顛末を,英語ではどう言うのでしょうか。
ところで、英語の自己紹介で僕の場合、What do you do ?と聞かれたら、
I’m an industrial designer. (I work for myself,I have my own business.)
と答えるのですが、今のところ英語圏の人達は、Industrial designerがどんな仕事なのか分かっているようです。
For example, what kind of design is it? みたいなことを聞かれます。
予備知識を持ってもらえていると、だいぶ気が楽ですね。
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2012年7月8日

2012/07/09

近況  
毎年参加させてもらっているTシャツ展に行ってまいりました。
主催のmoat.さんが大阪西区新町に移転されてから初めてのイベント。
過去最大の人数、様々な業種の37人の作家さんの手作りTシャツが一同に展示されました。
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畳み方は少々雑いですが、お店で売っているTシャツとほとんど変わらないクオリティ。
(一部そうでないものも混ざっていますが。)
1着3000円で販売していて、そのうち1000円は東日本大震災義援金に寄付されます。
震災以降、様々なイベントや運動が盛んに行われていますが、僕はこれといって何も参加していません。
それでも微々たる力ですが、デザインの力で少しでも貢献できれば本望です。
この3連休は祇園祭に合わせて京都でも開催されます。
お時間のある方は是非ご来場ください。
↓僕のはどれでしょう?クオリティが低いものを探してもらえれば、それが僕が作ったTシャツです。
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