お久しぶりです。

知らない間に当ブログのタイトルが、週刊から月刊に変わっていることにお気づきでしょうか。

既に更新頻度が隔月になりつつあり、放っておくと季刊になりかねません。
とはいえ、この春からスタッフも入り時間的余裕も出来始めましたので、また粛々と更新頻度を上げていこうと考えております。

さて先日、事務所でうどん作りのワークショップを行いました。
というのも、僕はデザインの原点は図画工作だと考えており、また、料理は制作を通じて成果品を作るという点で、デザインにも工作にも通じると考えていましたので、たまたま人が集まる機会に乗じ、ちょっとやってみました。

実際のうどん作りの様子です。

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ダマが無くなるまで生地を練ります。

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練り方は陶芸の粘土をこねる要領と同じようです。
手つきが早すぎてブレてしまいました。

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1時間寝かせた後、生地を延ばしていきます。

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厚みの精度を競っていますが、厚みの均一性には性格の違いが出るようです。

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延ばした生地に片栗粉を塗しながらを三つ折りします。

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裁断工程。
この新卒の二人は料理が得意でないそうですが、プロダクト学科卒という事もあってか、わりと均一に切っていました。

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写真はベーシックな釜玉うどんです。
出汁はお向かいの靭(うつぼ)鰹節店さんの鰹節を使わせて頂きました。

本題ですが、デザインと工作の関係について
デザインは往々にして机上・画面上の創作になりがちになり、創造段階と検討段階の時間差によって、創造と実物の誤差を体感として得にくくなります。

自分の手で工作する事の良さといえば、
実際に手で作る事で、見え方や持ち方などを実物で容易に検討できる。
制作の工程の考えることで実際の製造工程の難易度を想像できる。
工具についての造詣を得られる。
手を動かすことによって頭が働き、想定していなかった形や使い方や素材の組み合わせを事前に発見できる。
さらに何度も作りなおす事で、言葉で説明できない造形や寸法の違いに説得力を持ち、誤差を自分の感覚として得られる。
また、僕の場合はその手作りの成果品に手癖を残さない事を大事にしています。

これらを料理に置き換えると工程は調理の段取り、工具は調理器具や食器、材料は食材、機能は味、造形は見栄えというところでしょうか。
そして、成果品=メニューにどんな癖があるかが制作者の違いになるのだと思います。
一風変わった創作料理を作る人もいますし、表に表れない隠し味だけ凝る人もいます。
また、レシピ通りのものを作る人もいます。

こう考えると、料理とデザインって似てますよね。
あと、料理教室は始めていません。

では。


你好 台北

2016/03/03

先日、台北に行ってきました。
旅の目的地の一つは台北市中心部から程近い場所にある
「華山1914文化創意產業園區(華山1914文創園区)」。
工場の跡地を再利用したアート・イベント空間です。
旧正月明けということもあり、新たな催しがスタートしたタイミングでした。

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台北市は急速な都市化と外国資本の流入で不動産価格も高騰しており、
余剰空間もほとんど無いということらしいのですが、この場所は元々酒造工場で、
1987年に工場を移転してから1999年まで放置状態だったそう。

その間に芸術家を目指す若者がこっそり忍び込んで創作の場にしていたようで、
1997年にある劇団が演劇をして不法占拠として訴えられた時に芸術・文化人の指示を得て、
現在のようなアート・イベント空間に発展したそうです。

よく芸術・文化の発展にはベースとして経済発展、行政支援が欠かせないと言いますが、
やはり本人達の創作意欲と行動力が一番の原動力ですね。

今回は当地のデザイナーや作家が、業界人向けの展示や商談会ではなく、
実際にその場所で作品やセルフプロダクションの製品を販売しており、
天候が思わしくなかったのですが、たくさんの観光客や若者で賑わっていました。

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同敷地内のイベントや映画館への来客と合わせて良い相乗効果があるように感じます。
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台北市は街の規模感、人口ともに大阪市と似ており、とても良い刺激を受けました。


謹賀新年

2016/01/02

明けましておめでとうございます。
隔月の更新が常態化しておりますが、この場をお借りして謹んで新年をお祝い致します。

思い返せば昨年はデザイン業務がそれまでより増え、その他様々なイベントに参加させて頂いたり、その派生で依頼があったりで、年間休日数が著しく減った一年でありました。
取り戻したいという気持ちも僅かにありますが、有給が与えられているわけでもなく、なかなかそういうわけにはいきませんね。

また、一昨年に引き続き、多くのビジネスチャンスを逃した年でもありました。
というのも、新しく何かを作る場合に言い方や見せ方次第で物事を動かす事が可能な側面がありますが、我々の仕事はクライアントやユーザーがいて初めて成り立ちます。
その案件が必要の無いものであった場合、無理矢理に成立させることは不本意であるわけです。

先日このような話を聞きました。
あるバッグ店に、数年使っただけの革のバッグの表面が裂けてきたというクレームがあったそうです。
スタッフがそのバッグを見ると本革ではなく合成皮革のバッグだったとのこと。
度々そのようなお客さんがいるようなのです。
合皮の種類や物性にもよりますが、合皮は通常使用でも数年で裂けてきます。
特性を知っていれば当たり前のことなのですが、なぜそのような事になるのでしょうか。
合成皮革のバッグを販売されるときに、「値段が安い分、数年で裂ける」とは言いません。
買ってもらえませんので。
「使い方次第で何年も使えてお手頃価格」の様になると思います。
それぞれの現場でちゃんと伝えない慣習が長く続くと、誰も詳細なデメリットを理解しなくなりますよね。

我々の仕事はどんな案件であろうと何千~何十万も量産されていきますので、後者のように後々まで考えないやり方をとってしまうと、どこか途中で破綻してしまいます。

今年もまた様々なビジネスチャンスを逃すのだろうなと思いつつ、今年は二人体制になるのでそうも言ってられないなとも思いつつ、粛々とより良い製品作りをしていこうと思います。

ということで今回は所信表明のような形で終わります。

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秋のデザインウィークが終わり一段落したところで、
MATERIAL DESIGIN EXHIBITION の模様を紹介させていただきます。

※デザインウィークが終了しても12月25日まで展示されていますので、
年内に機会がありましたらお立ち寄りください。

エントランス
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展覧会ディレクター 鈴木啓太氏
グラフィックデザイン 岡崎智弘氏
撮影(パンフレット) 長谷川健太氏

株式会社NBCメッシュテック×倉本仁氏
Phantom tray
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ふんわりと成型されたポリエステルメッシュの張りから生まれる反射やモアレが綺麗です。
会期中、日に日にトレイが増えていき、自己増殖しているような印象を受け愛着を感じました。

株式会社NBCメッシュテック×北川大輔氏
Fasten
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メッシュでありながら水を溜める花器の提案。何度も試作され、まだアップデートが続いているようです。
ディレクターからメッシュの3次曲面は妖艶であると結論づけられておりました。

旭硝子株式会社×吉田真也氏
Piece of flame
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ガラスの透過性を維持しつつ映像の投影が可能なGascene®を使った提案。
実用品の提案の中では異質ですが、人類最初の照明器具が火だとして揺らめく炎を筐体内部から投影しています。

ダイワボウノイ株式会社×福島賢二氏・橋本崇秀氏/AZUCHI
Japanese paper code
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麻を原料とする和紙から作られた糸「OJO+」を編んだペーパーコードの提案。
銀鏡塗装されたYチェアが独特な雰囲気を醸し出しています。

岐セン株式会社×小池和也
decresc series
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Projectでも触れているので詳しく書きませんが、自分でも気に入ってしまったので、
余った突板で事務所用に1台スツールを制作頂いております。
年明けぐらいには事務所で見ることが出来ます。

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Material connexion Tokyo Facebookページより

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10月30日に催されたトークセッションでは90人を超える方に来場頂いたそうです。
僕の予想では30人ほどかと思っていましたので驚きました。
同時刻、周辺で様々なイベントが開催されているにも関わらず、たくさんの方にご来場頂きありがとうございました。

MUJI HUT
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今年は数年ぶりにデザインウィークを巡りましたが、またかなり盛り上がってきている印象を受けました。
写真は今回巡って見た中で一番欲しいと思ったものです。小屋ですが。

蛇足でありますが、今回は週刊少年デザインの第150号でした。


    しばらく忙しくしており、久しぶりの更新となってしまいました。

        150号を目前にして週刊を月刊を変えようかと真剣に考えております。

            今回は既に告知しているイベントの案内ですが、小池が実行委員をつとめさせて頂いたイベント、10月3日からデザイン・クリエイティブセンター神戸 KIITOで開催される「100人の日用品展」について。

                実行委員のメンバーと、わずか一ヶ月ちょっとの準備期間で何とか開催までこぎ着けることが出来ました。

                    短期間で100人もの人達の賛同を募って大規模な展示会が実現できたのは、賛同者のご好意とメンバーの集合知に尽きると思いました。

                        「日用品」という身近なものを通じてデザインを意識する、というテーマで集まった皆さまの展示品やコメントもとても面白く、プロダクトデザインの仕事をしている自分にとっても知らないことだらけ。

                            地味なテーマですが、かなり見応えのある内容となっております。

                                今週の土曜日から開催されますので、お時間のある方は是非ご来場ください。

                                    また、サテライト会場では実行委員の日用品を展示しております。


                                      様々な職業の方がフラットな場で各々の日用品にコメントを添えて展示します。
                                      プロダクトデザイナー
                                      グラフィックデザイナー
                                      イラストレーター
                                      ジュエリー作家
                                      鞄職人
                                      家具職人
                                      鋏職人
                                      ガラス作家
                                      陶芸家
                                      研究者
                                      フットウェア開発者
                                      文様作家
                                      病院の院長
                                      インテリアショップ
                                      アパレルショップ
                                      器屋
                                      日本酒ソムリエ
                                      会社会長
                                      会社社長
                                      カメラマン
                                      文具王
                                      ブロガー
                                      ちんどん屋
                                      ニート
                                      などなど

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                                      100人の日用品展

                                      「デザイン」と聞いて何を思い浮かべるでしょうか。

                                      奇抜なモノ、高価なモノ、特別なモノというイメージを多くの方が持たれているのではないでしょうか。
                                      本来、デザインとは日々の暮らしに寄り添うモノです。
                                      普段見過ごされている日用品にフォーカスをあて、実はデザインがとても身近にあったのだと気付いてもらえる展示を行います。

                                        本展では、第一線で活躍するデザイン関係者をはじめ、様々な職業の方が日頃使っている日用品をお借りして、購入動機やお気に入りのポイントの解説とともに展示いたします。

                                          総勢100名の異なる価値観で選ばれた日用品を見つめ直すことで、改めてデザインについて考えるきっかけになればと思います。

                                            イベントHP :http://100commodities.com

                                              会期後、撮影許可を頂いた出品者様の日用品の写真とコメントを順次公開していく予定です。

                                              ____________________

                                                □メイン会場

                                                    会 場 :デザイン・クリエイティブセンター神戸【KIITO】

                                                             2階 奥 実験的活用スペース

                                                                 フロアガイド http://kiito.jp/floor-guide/?floor=2f

                                                                会 期 :2015年10月3 日(土)~18 日(日)

                                                                         ※5日・13日はKIITO休館日にともない、本展もお休みとなります。

                                                                        時 間 :11:00 ~ 18:00 (初日の3日と最終日の18日は17:00まで)

                                                                            入場料 :無料

                                                                                住 所 :神戸市中央区小野浜町1-4

                                                                                    地 図 :https://goo.gl/eObz2z


                                                                                      ____________________

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                                                                                            会 場 :A NON DESIGN 

                                                                                                H P :http://www.rhetoric.jp/company/shopinfo/e/a_non_design

                                                                                                    会 期 :2015年10月3 日(土)~18 日(日)(期間中無休)

                                                                                                        時 間 :11:00 ~ 20:00

                                                                                                            住 所 :神戸市中央区磯上通6丁目1-15 

                                                                                                                地 図 :https://goo.gl/TnSX6W


                                                                                                                  ____________________

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                                                                                                                        会 場 :VOICE of COFFEE

                                                                                                                            H P :http://voiceofcoffee.com/

                                                                                                                                会 期 :2015年10月3 日(土)~18 日(日)(水曜日定休日)

                                                                                                                                    時 間 :10:00 ~ 19:00

                                                                                                                                        住 所 :神戸市中央区海岸通4丁目3-13 1F

                                                                                                                                            地 図 :https://goo.gl/fLOVcO

                                                                                                                                                ※イベントなどで急遽営業日が変更になる場合があります。

                                                                                                                                                     事前にFacebookページでご確認ください。

                                                                                                                                                         https://www.facebook.com/VOICEofCOFFEE/


                                                                                                                                                          ____________________

                                                                                                                                                            主 催 :100人の日用品展 実行委員会

                                                                                                                                                                実行委員:江口 海里、小池 和也、橋本 崇秀、福嶋 賢二、南 大成

                                                                                                                                                                    A D :ゴトウシュウ

                                                                                                                                                                        連 携 :LIFE IS CREATIVE 展(KIITO 主催イベント)

                                                                                                                                                                            後 援 :神戸市

                                                                                                                                                                                100人の日用品展は、神戸市が2008年10月16日にユネスコ創造都市ネットワークのデザイン都市に認定されたことにちなんだ「KOBE デザインの日」の記念イベントです。