精密機械加工と手加工の融合
TOKYO DESIGN WEEK期間中に開催されるMaterial ConneXion Tokyoが主催する企画展、
「MATERIAL DESIGN EXHIBITION 2016」のためのプロジェクト。
京都を拠点に穴明け・外形加工を得意とするエヌシー産業株式会社の加工技術を用いて取り組んだプロトタイプ。
創業40年で培ったその加工技術は穴位置精度、外形寸法精度が極めて高く、
無数の微細な穴を複数のマテリアルを同時に加工することができる。
その穴あけ加工技術を使ってプロトタイプを制作するにあたり、
穴の連なりだけで板材にどんな機能を与えられだろうかと考えた。
穴は線状に連なるとミシン目になり、面状に連なるとメッシュになる。
その穴の連なりを手作業で立体に組み立てられるようにアルミ板にレイアウトし、
手加工で組み上げることで完成するトレイやボウルといったプロダクトを作った。
精密な機械加工とアルマイト処理されたアルミ板を、手加工で形作る事でこれまでにない表情が生まれた。