「手癖、デザイン癖」

2015/05/10

先日、イベントに出品する作品の制作のためにガラス工房のfrescoさんに行きました。

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frescoさんでは、マウスブローによる少量生産の宙吹きガラス、
中量生産の型吹きガラスを作っています。
今回はイベント用で数個制作するだけだったので、宙吹きガラスでの制作を依頼。

普段見る機会があるガラスの製法は機械生産のプレスやブロー成型、
もしくは型吹きといったところ。
一点ものの制作現場を見るのは初めてだったので、
邪魔になるほど制作している横に張り付いて見ていました。

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事前に工房を下見する時間が無く、いつものようにアイデアを構想して
スケッチを書いて図面を引いて、それを元に制作してもらうという流れだったので、
宙吹きガラスでこちらが指定する形状がなかなか上手く出来ず、苦労しました。

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僕達は普段、自分の手で物を製造することはありませんが、
元になる案はもちろん手を使って作ります。
(最終的にコンピューターで仕上げますが)

デザイン的なプロセスを踏んで作られた形は、
「コンピューターで作ったデザイン」
「手で作ったデザイン」
「手癖の残ったデザイン」
という違いがある程度、表に出てしまいます。

僕は大量生産品、中量生産品の製品デザインをしているので、
「手癖の残ったデザイン」を避けています。
自分の手で製造したような風合いを量産品に持ち込むと、
奇妙な違和感、気持ち悪さが表に現れてしまいまうからです。

今回はその逆で、一点ものの制作のためにプラン優先の、
デザイン的なプロセスを持ち込んだ「デザイン癖」が見えるデザインだったので、
完成形を形作るのが非常に難しく、制作して頂いた方もおそらく同じように感じていたので、
ちょっと申し訳なかったなと思います。

それでも、3個目の制作でなんとか成功でき、本当に助かりました。

今回制作現場を見て「制作工程の癖」が分かったので、
次回はもっと良いものが出来る、はず。

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