YOSHINO Sake cup and bottle

    セルフプロダクション

        日本の杉の学名はCryptomeria japonica。
            「隠れた日本の財産」と言う意味で、他の地域のCedarとは種が異なり、実は日本の杉は固有種でもある。 日本では先史時代から杉を生活の中に取り入れ、生活の道具だけではなく、食器、家具、建具、仏具に至るまで幅広く浸透していました。 その杉の中でも吉野杉は密度が高く酒樽にも使われる高級木材。 植林の密度を極端に多くし、木材の年輪幅が狭く密度が高くしているため、材になるまでの生育に時間がかかります。 しかし20世紀の中頃から一般人の生活も西洋化が加速し生活の道具としては使われなくなっていきました。1980年頃からは、建材としても輸入材に押され、植林が放置され荒れた果てた山も少なくありません。

                このお猪口と徳利は、その吉野杉を五感で楽しむために作ったもの。 熱燗用に陶器の徳利、冷酒用にはガラスの徳利、それぞれに持ちやすい直径約1.5寸の吉野杉製のお猪口が付属。 円錐台の形状は下から杉の木を見上げた様子にちなみ、現代の生活への馴染みやすさを重視したシンプルなデザインにしました。 お猪口に酒を注ぐと吉野杉の上品な香りが漂い、どこか懐かしい日本の原風景が蘇ります。
                お猪口は木造文化財の腐朽部分の補修に使われるポリウレタン系の木質強化含浸剤を使う事で 吉野杉の香りを損なわずにお酒が染み出さない工夫をしました。
                製品には杉の小紋柄をあしらった和紙のラベルを使用しています。
    May 2015