2016/10/31
MATERIAL DESIGN EXHIBITION 2016
10月26日からMATERIAL DESIGN EXHIBITION 2016がスタートしました。
初日には柴田文江さんと中嶋浩善さん(住友化学株式会社)によるトークセッション、
Material conneXion Tokyoの吉川社長と、工業デザイナーの鈴木啓太さんのファシリテートのもと、参加クリエイターのプロトタイプ発表が行われ、レセプションパーティーも無事終了しました。

初日、二日目のトークイベントにはたくさんの方にご来場頂きました。

柴田文江さんと中嶋浩善さんのトークセッション。
素材開発からデザイナーが携わり、エンジニアとの開発過程をお聞かせ頂きました。

参加クリエイターによるプロトタイプ発表

レセプションパーティー

デザインジャーナリストの川上典李子さんにもご来場頂きました。
倉本仁さんのAPOLLO
三和化工株式会社さんとの取り組み
ウレタンとKvadrat社の生地を同時に成型したフルーツボウル


北川大輔さんのsupple
岐セン株式会社さんとの取り組み
染色ツキ板の背面に革を貼ることで、薄いツキ板に柔軟性を持たせたバッグの提案


吉田真也さんのombra
NBCメッシュテックさんとの取り組み
メッシュの艶の操作に挑戦した光が見えるが漏れない不思議な照明の提案


小池がエヌシー産業さんと取り組んだpoints collection
詳細はこちら


クリエイティブスタジオ AZUCHIのThread Falls
三菱化学株式会社さんとの取り組み
一般的なバイオエンプラより優れた性能を有する透明バイオエンプラ、DURABIO™の繊維の艶やかな光沢を滝に見立てたインスタレーション


なかなか表に出ない素材や技術に、別の用途や機能、美しさを見い出して短期間でプロトタイプまで制作するのは過酷な取り組みではありますが、今年はプロトタイプのクオリティが去年に比べさらに上がり、年々ハードルが上がっていくことが予想できます。
毎回終わった後に、もっと良く出来たと思うのですが、メーカーの方からはその都度、参加してとても良かったと言って頂けます。
プロダクトデザイナーの柴田さんと住友化学工業の中嶋さんのトークセッションでも出た話ですが、デザイナーとエンジニアでは見ている視点が異なります。
開発の現場からデザインが加われば、ディティールに行きがちな開発の方向性がより明確になっていき、開発者側が思っても見なかった価値に気付くのだと思います。
プロトタイプの発表で終わらず、素材・製法を製品化に繋がるところまでいければなお良いと思います。