近年、ヨガやジムでのトレーニングなど、自宅から近い場所で運動する習慣が一般的になっている。
そのように自宅から比較的近い場所で運動をする時でも、これまでは奇抜な色や柄のスポーツ用の水筒や、
海や山で使うような大きくて丈夫なアウトドア用の水筒を使っていたため、 それらはしばしばオーバースペックで、
持ち運びにも大きなバッグに入れる必要があった。 そこで、新しい水筒の開発を進めるにあたり、
街の中で使うスポーツボトルをコンセプトにし、水筒をカバンに入れずにファッション感覚で持って行けるデザインにするため、
蓋にハンドルを付けることにした。
幾つもプロトタイプを作って検証していく過程で、従来よくあるハンドル付きの水筒のように、
本体に対してハンドルが垂直になるような水筒は、水を入れた時に重心が垂直になるため、
手首が回りやすく不安定になり、却って重たく感じることが分かった。
また、持ち運んでいる最中に無意識に手首を回すように手遊びしてしまうため、栓が緩みやすくなることも分かった。
あえてハンドルを傾斜させ、重心が安定するように工夫しながら出来たスラントハンドルは、
本製品のシンボリックな特徴にもなった。
また、女性の手のサイズでもハンドルが邪魔になって蓋が回しづらくならないように工夫している。







